忍者ブログ

メゾソプラノ 堀万里絵 MARIE et MUSIQUE

ほりまりえのウェブサイト★うたのこと すきなこと 

Giovanni Boccaccio

F.von Suppe 『Boccaccio』 を演じるにあたり、色々調べてます。
自分用ノートですが、豆知識としてup。


Giovanni Boccaccio(1313~1375 12/21)チェルダルド生まれ

イタリア・トスカーナを代表する作家の1人。
ダンテに心酔し、50歳年下でありながら彼の最初の理解者とも言われています。
ダンテの『神曲』は当初の題名を『Comedia』(コメディア)とされていましたが、ボッカッチョが『di vina Comedia』=『神曲』と現在での表題を定着させました。

イタリア人で商人のパパとフランス人のママとの間に生まれ、パパの行商に連れ立って商業の修行をしていた際に文学に感化され、後に様々な著書を発表します。
代表作は『デカメロン(Decameron)』=『10日物語』
当時人々を脅かしていたペストから逃れてきた10人の10日に渡る物語を形式にそって綴っています。
10人×10日=100話→本当に100話あります。
 




ほりまりえ

そのテーマはコチラ↓
1日目:物語を起こす。(テーマは何でもあり)
2日目:多くの苦難を乗り越えて成功↓人の話。
3日目:長い間熱望したものがやっと手に入る話。
4日目:不幸な恋の話。
5日目:その恋人達に更なる不幸が・・・それをいかに乗り越えるか。
6日目:危機一髪の話。
7日目:妻が夫を騙す話。
8日目:男と女が騙しあう話。
9日目:自由なテーマで一休み。
10日目:高尚な人物がどのようにしてその器の広さを見せたか。

『デカメロン』はこれらの物語の器のようなもので、この器の中身=様式こそがボッカッチョのイタリア語散文における物語様式の確立と言われています。
そもそもペストに打ちのめされた人々を励まそうとする作者の意思が込められているそうで、あらゆる人物の逸話を込めた人間喜劇とされている一方、彼は好色文学の祖と後世に名を残しています。

オペラ劇中の彼もスキャンダル作家として有名で、男達は彼の新作が出る度に「自分の事ではないか」とハラハラ。
逢引途中で追われて逃げるのに乞食や悪魔に変装したり、ユーモア溢れる人物だったんでしょうね。

避けては通れないズボン役!
男の歩き方・仕草と悩みどころは満載だけれども・・・女性の目がハートになるようなBoccaccio!目指さねば!

PR