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メゾソプラノ 堀万里絵 MARIE et MUSIQUE

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青い目の人形

山形市立第一小学校の創立記念式典コンサートとして、一時間ほど演奏とお話をさせて頂きました。

この学校で演奏させて頂けると決まった際に、絶対に入れたかった曲があります。

「青い目の人形」

みなさんご存知ですか?
戦前に親善を目的として、アメリカのギューリック氏が日本へ人形を贈ろうと呼びかけました。
それが日本各地の幼稚園、小学校へと届けられました。

♪青い目をしたお人形は
アメリカ生まれのセルロイド
日本の港に着いた時
いっぱい涙を浮かべてた
私は言葉が分からない
迷子になったら なんとしょう
優しい日本の嬢ちゃんよ
仲良く遊んでやっとくれ

こんな歌詞。

この人形達は、第二次世界大戦が始まって、アメリカのスパイとして鞭打たれることになったそうです。
しかも子供達に。
木の棒などで1人ずつ何の罪もない人形を壊していきました。

中には人形を保存していた学校もあり、私の通っていた小学校もその一つでした。

小学校高学年の時、人形贈呈を呼びかけたギューリックさんのお孫さんが、ご家族で来校されました。
学校からは日本人形を、ギューリック氏からは新しい青い目の人形を。
歓迎会のために、この「青い目の人形」の歌を練習したのを今でも覚えています。


演奏させて頂いた第一小学校には、戦前からの人形が残っていて、学校の昇降口前には、児童が青い目の人形を抱えるブロンズ像が置かれています。

私と同世代でも、この曲を知らない方はたくさんいます。
もちろんその背景も。
この学校の生徒さんたちは、それを知るきっかけがせっかく身近にあるのだし、私も当時はその話に強い印象を受けたので、是非、聞いてもらいたいと思ったんですね。

まだまだ書きたいことはありますが、とりあえずここまで。





ほりまりえ
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