ヴェルトゥムヌスとポモーナ 2016/04/25(Mon) [音楽] Comment (0) もう直ぐ本番です♪ 今回のメインは、N.ベルニエのカンタータ『ヴェルトゥムヌスとポモーナ』のストーリーを。 ご来場なさる方の予備知識になればと思います。 ウェルトゥムヌスはローマ神話に登場する人名(神名?)で、本来Vertumnusと表記するのですって。 カンタータの登場人物 Vertumne はフランス語で表記した名前になるのでしょうね。 この読み方を一番近いカタカナで表すと…… ヴェルテュムヌ かなぁ。。。 そして、相手役のPomoneちゃんは……”ポモーヌ”でしょうか。 読み方の話してたら終わらなくなりそうなので、人名は原語で書きましょうかね。 Vertumneは、果樹と果物の神。色々なものに変身する力を持っています。 彼が恋したのは、果実と栽培の女神であるPomoneです。 Vertumneは老婆に変身してPomoneに話しかけます。 「あなたにぴったりの男性がいますよ その情熱に応えてやってはどうだね?」 Pomoneは言います。 「そんなこといきなり言われても、 どうやって愛すればいいのか分からないわ」 Vertumneは老婆の姿のまま、さらに説得を試みます。 「その男性はVertumneといって、 あなたを、誠実に想っているのですよ」 Pomoneは答えます 「そんなに迫られたら、 わたし、逃げれなくなりそうだわ」 Vertumneは自分がPomoneから愛されていると喜びます。 老婆の変装を解くと、美しいVertumneの姿が。 2人の愛は鎖のように絡み合い、幸せにくらしましたとさ。 と、こんなお話。 わたしはこのVertumneを。 愛しのPomoneちゃんは、ソプラノ東伸美さんが歌います。 明日は最後のリハーサル! お席はまだございますので、お時間有りましたらフラッとご来場ください♪ 当日は生憎の雨模様ですが、会場の近江楽堂は初台駅から直通と、傘を広げずにお入り頂けますよ。 ほりまりえ PR
フランス古典歌曲集!!! 2016/04/22(Fri) [お知らせ] Comment (0) いよいよ一週間後。 Harmonia grave e soaveによるフランスバロックのコンサートです。 今回のプログラムは『ヴェルトゥムとポモヌ』(※邦題の読み方は多数ありますが、原語の読み方に近いものを勝手に採用します)と、フランス古典歌曲集からの選曲です。 日本で声楽を嗜む人なら必ず持っているといっても過言ではない 『イタリア古典歌曲集』 有名な「Lascia ch'io pianga」や「Caro mio ben」も入っています。 このフランス版があるのです。 『フランス古典歌曲集』全音より フランスのバロック音楽では欠かせない、リュリの作品を中心に、たっぷりプログラムでございます。 この全音の楽譜は現代譜になっているので、ト音記号♪ これが嬉しくてたまりませんでした。 ハ音記号のアルト譜表は最近ちょっと慣れてきたのですが、全然しらない曲に一から取り組むのには、私の能力と努力がまだまだたりず、苦戦していました。 だって原譜はこんな楽譜なんですよ……。 心が毎回ポキンと折れそうになります。 これが現代譜の、しかもト音記号で、くっきり、はっきりと書いてあるわけです! あまりにうれしくて小躍りしていました。 しかし、ありました。 落とし穴。 ぜんぜん原譜とちがう〜〜〜!!! トリルは実音で書いてあるし 拍子も違うし リピートは無いし…… 間違い探しに時間がかかりました。 まだ見落としがあるかもしれないけど。 演奏は原譜を元にしていますので、お客様には本来の音楽をお聞かせできると思います。 譜読みのプロセスはとても助かって、全音さんには大感謝なのですが、ひとつ疑問が。 私はたまたまフランスバロックのプロの方々と演奏させていただいているので、この違いを知る事が出来ているけど、はじめからこの楽譜でお勉強する方は……。 まぁ、当時の方は誰一人生きておられませんので、確かめる事はできないんですけどね。 ゴールデンウィーク・イヴ、お時間有りましたら是非ご来場ください♡ 『Vertumne et Pomone フランス古典歌曲集』 2016年4月28日(木)19:15開演 オペラシティ 近江楽堂 自由席 ¥3,800 東伸美(ソプラノ) 堀万里絵(メゾソプラノ) 阿部まりこ(バロック・ヴァイオリン) 中山真一(バス・ドゥ・ヴィオール) 及川れいね(クラヴサン) ほりまりえ